離乳食と大人のごはんを、別々に作る毎日。
時間に追われながら、「今日もちゃんと作らなきゃ」と思うほど、しんどくなっていませんか。
私自身、子どもが離乳食期だった頃は、重ね煮という調理法を知りませんでした。
大人用はフライパン、離乳食は小鍋。食材も工程も別で、毎食キッチンに立つ時間がとにかく長い。
「これが当たり前」「母親なんだからちゃんとやらなきゃ」と思い込み、余裕をなくしていたのを覚えています。
重ね煮を取り入れると、離乳食作りを大きく変えられます。
ひとつの鍋で大人ごはんまで完成し、味付け前に取り分けるだけ。
この記事では、重ね煮でつくる”取り分け”離乳食という視点から、忙しい毎日でも無理なく続けられる方法をお伝えします。
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重ね煮が離乳食に向いている理由

離乳食づくりで大切なのは、無理なく続けられること。その土台として、重ね煮はとても相性がいい調理法です。
重ね煮が離乳食に向いている理由は、大きく2つあげられます。
- 大人ごはんから取り分けしやすい仕組み
- 素材のうまみを引き出す調理法
それぞれ解説します。
1.大人ごはんから取り分けしやすい仕組み
重ね煮は、火を通した後に調味する料理がほとんどです。
そのため、離乳食用に薄味で取り分けてから、大人用に調味することができます。
「先に子ども」「あとで大人」という流れが、自然に作れます。
2.素材のうまみを引き出す調理法
重ね煮は、食材を重ねて火にかけるだけ。
野菜の水分と甘み、肉や魚のうまみが自然に引き出され、だしを取らなくても深い味わいになります。
素材本来の味が感じられるため、薄味が基本の離乳食にぴったりです。
【基本】取り分け離乳食の進め方

抑えておきたいポイントは2つです。
- ひとつの鍋で離乳食から大人分まで作る方法
- 月齢ごとの離乳食の作り方
それぞれご説明します。
ひとつの鍋で離乳食から大人分まで作る方法
- 食材を切って、鍋に順番に重ねる。
- ふたをして火にかけ、煮る。
- 火が通ったら、離乳食用に薄味の状態で取り分け、潰す・刻む。
※離乳食の進み具合に合わせて、具材を選んで取り分けます。 - 残りを大人用に調味する。
この流れを覚えるだけで、離乳食作りはぐっとラクになります。
重ね煮の順番やルールについては、以下の記事が参考になるので気になる方は読んでみてくださいね。

月齢ごとの離乳食の作り方
中期ごろから取り分け離乳食がはじめられます。
中期/もぐもぐ期(7〜8ヶ月)
根菜類はやわらかく煮てつぶし、葉物野菜は繊維を断つようにすりつぶすか細かく刻みます。
この時期は、栄養の多くを母乳やミルクから取る段階。
食べる量や進み具合に個人差があるため、焦らず進めることが大切です。
後期/かみかみ期(9〜11ヶ月)
魚・肉・野菜は5mm角ほどに刻みます。
味付けは大人の半量以下が目安。
「噛む練習」を意識し、やわらかさを保ちつつ食感を残します。
完了期/ぱくぱく期(12〜18ヶ月)
8mm〜1cm角ほどの大きさに刻みます。
味付けは大人の半量から2/3程度まで調整可能。
家族のごはんに少しずつ近づけていく時期です。
次の章では、具体的な作り方をみていきましょう。
【実践】けんちん汁で離乳食から大人分まで作ってみよう

けんちん汁は、根菜・豆腐を中心にシンプルな味付けで仕上げます。重ね煮での取り分け離乳食として扱いやすいメニューです。
材料(4人分)
- こんにゃく 1/2枚(100g)
- 干ししいたけ 2枚
- 長ねぎ 1/2本(80g)
- 大根 100g
- にんじん 1/2本(70g)
- ごぼう 50g
- 木綿豆腐 1丁(300g)
- 塩 少々
- 水 1L(干ししいたけの戻し汁を含む)
- しょうゆ 大さじ2〜3
- 小ねぎ 適量(お好みで)
作り方
1.こんにゃくはスプーンでちぎる。干ししいたけは水に浸けて戻し、薄切りにする(戻し汁は取っておく)。長ねぎは斜め薄切り、大根はいちょう切り、にんじんは半月切り、ごぼうはささがきにする。豆腐は手で大きめにちぎる。


2.鍋に下から塩(ひとつまみ)→こんにゃく→干ししいたけ→長ねぎ→大根→にんじん→ごぼう→豆腐→塩(ひとつまみ)の順に重ねる。


3.鍋肌からひたひたになるまで水(戻し汁を含む。600mlほど)を注ぎ、ふたをして中火にかける。沸騰したら弱火にして8分煮る。


4.残りの水を加えてひと煮立ちさせる。このタイミングで離乳食用に薄味(大人用の半量ほど)の状態で取り分け、潰す・刻む。取り分けた後に、大人用に調味して器に盛り、お好みで小ねぎを散らす。
※離乳食には、こんにゃくを含めないようにしてください。また、干ししいたけやごぼうは12ヶ月以降から与えるのが一般的です。
※離乳食には、木綿豆腐より絹豆腐がおすすめです。


次の章では、けんちん汁以外の離乳食におすすめなレシピをご紹介します。
よくある質問

- 離乳食初期(5〜6ヶ月)・中期(7〜8ヶ月)ですが、重ね煮の鍋底/素材の上に使う「重ね塩」はどうすればいいですか?
-
重ね塩はごく少量、または、入れなくて大丈夫です。
重ね煮で入れる塩は、
・野菜の水分を引き出す
・旨みをまとめる
という役割がありますが、離乳食の安全を優先してください。素材のうまみを引き出せるので、塩なしでも離乳食としては十分おいしく仕上がりますよ。
「重ね煮=必ず塩」と思われがちですが、取り分け離乳食では柔軟に調整してOKなので、ぜひ気負わず続けてみてくださいね。【ご参考】離乳食の塩分量とポイント
時期(月齢) 塩分量の目安 味付けのポイント 初期・中期 (5〜8ヶ月) 原則不要 (1日1.5g以下*) 素材の味やだし(昆布・かつお)の旨味を活用する。 後期 (9〜11ヶ月) 1食 0.4〜0.5g 醤油や塩はごく少量にする。うどんやパン自体に含まれる塩分も計算に入れる。 完了期 (12〜18ヶ月) 1食 0.5〜1g (1日3g未満) 薄味で調味すること。
離乳食におすすめな重ね煮レシピ

取り分け離乳食として、お試ししやすい重ね煮レシピをご紹介します。
中期/もぐもぐ期(7〜8ヶ月)
ミネストローネや、前章で解説したけんちん汁がおすすめです。
ミネストローネ
離乳食には「無塩のカットトマト」や「生のトマト」を使用してください。また、にんにくは少量、または抜いて調理するようにお願いします。

後期/かみかみ期(9〜11ヶ月)以降
この時期からは、多くの重ね煮レシピで取り分け離乳食ができます。
豚汁
生後7ヶ月頃から与えてよいとも言われますが、塩分量を考えると9ヶ月頃からがおすすめです。
みそは半量で作り、具材を取り分けてから、残りのみそで大人用に仕上げます。

白身魚のみぞれ煮
魚はていねいに骨を取りのぞくか、刺身を使っても良いです。

肉じゃが
しらたき以外の具材を、離乳食として潰す・刻んであげてください。

八宝菜
にんにくは少量であれば10ヶ月ごろから、きくらげは消化しずらいため、18ヶ月ごろからがおすすめです。

米粉シチュー
コンソメを少量使用しますが、同量のみそで代用してもOKです。

実際に取り入れたママさんたちの声

Instagramのフォロワーさんから、取り分け離乳食に関していただいたメッセージをご紹介します。
- 離乳食作りが気持ち的にラクになった
離乳食の時間が憂うつじゃなくなりました。
ひとつの鍋で終わるだけで、気持ちに余裕ができます。
- 子どもが野菜をよく食べるようになった
重ね煮にしてから、野菜の味をおいしいと感じるのか、食べ進みが違う気がします。
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まとめ|離乳食を「まとめて一緒に作るもの」へ

重ね煮を取り入れることで、毎日の離乳食づくりの手間が減り、気持ちにも時間にも余裕が生まれます。
離乳食を「がんばるもの」から、「一緒に作るもの」へ。
まずは、今日のごはんをひとつの鍋で作るところから、始めてみてくださいね。

